>>336
一応は文豪の後輩という事でもあるが、それよりも主人公の後輩として学生時代を過ごせたという想い出が残る。主人公は東大の学生にとってまさに等身大である。
本郷キャンパスや本郷・千駄木・湯島あたりの街や坂を学生時代に同学の友人と談論しながら歩く。
ときには三四郎池のほとりを女友達と逍遥する。
またある時は、本郷教会のこの階段を美禰子が降りてきたのだなとその情景を空想する。
無縁坂やS坂も普段の散歩の行路だった。