>>48
>保坂は私小説的なものや、
>暗くて劇的な日本文学へのカウンターというのもあるから

たとえば庄野潤三による「夕べの雲」のような日常小説の流れだと思うけど
日常と言う時間を描写することが目的なんだろうね
もちろんそれは語り手によって構成された虚構に過ぎないわけだけど
平凡且つ平穏な日々というもの自体が虚構に過ぎないから
地味だけど安定した世界像の再建に寄与しているともいえるわけだ