あれ良い話ではないのはすぐ分かるとして、最後の二行で引っ繰り返したのでもないんだよな

「ぼくら」もネットの解釈では、エリカの子供二人ってなってるが、あれはミスリードで、杉村ユカリとその息子だろう
じゃないと前半の部分が無意味になる
この親子だけに男女が逆転する表現が使われている
「弟がふざけて女装してる」「十歳児に縮めて男子の扮装」
建石修志が男みたいな女の絵を描いてたがあんな感じを意識したんだろうな
女性を演じていた作家のオブセッションを感じさせる訳だがw
端役にしてはやたら細かく描写されてるし、不自然な表現を連発して薄気味悪いイメージを張っていってるんだよな
電柱に「脚を交差させて」とか「タカシと同じ背格好の男」とかな

ユカリがタカシの「記憶のどこにもない」というのも重要で、後半でタカシの記憶がなくなっていくのとユカリの登場が連動していくよな
最後で物語の外にいた不気味な親子のイメージがテレビのザッピングのように入って終わる仕掛けになってる訳だ
世にも奇妙な物語であった「0.03フレームの女」みたいなやつだわな