『家康、江戸を建てる』は現代の東京に通じる江戸の街を作った要素を技術に着目して語る歴史小説である。
冒頭は江戸に将来性を見出だした徳川家康の先見性と人材抜擢の妙が描かれるが、主役は技術官僚や技術者達である。
政治や戦争ばかりが歴史ではないことを示している。
技術官僚の果たした役割は大きいが、その名前はあまりしられていない。
当時においても石高は低かった。
しかし、そこに統治の妙がある。官僚は裏方に徹してこそ上手く回る。