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【コバルト】Cobalt作家になりたい【オレンジ】31 [無断転載禁止]©2ch.net
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0001この名無しがすごい!
垢版 |
2017/03/03(金) 19:31:22.22ID:FMhtt9/t
■2018年ノベル大賞
■400字詰原稿用紙100枚〜400枚 あらすじ2〜5枚程度
■しめきり:2018年1月10日(当日消印有効、Web投稿の場合は当日23時59分)
※ノベル大賞、ロマン大賞は統合され、年1回のノベル大賞のみとなりました。オレンジ文庫の新人賞と合同です。

■コバルト短編小説新人賞
■400字詰原稿用紙25枚〜30枚
■しめきり:偶数月10日(当日消印有、Web投稿の場合は当日23時59分)
■発表:2/10〆→6月上旬 4/10〆→8月上旬 6/10〆→10月上旬 8/10〆→12月上旬 10/10〆→2月上旬 12/10〆→4月上旬
■備考:入賞すると担当が付いて指導が受けられる(らしい)が、デビューはノベルで。
短編の発表は公式サイトで行われます。サイトの更新日は毎週金曜日。

≪参考URL≫
【webコバルト】http://cobalt.shueisha.co.jp/
【オレンジ文庫公式】http://orangebunko.shueisha.co.jp/
【公式ノベル大賞応募マニュアル】http://orangebunko.shueisha.co.jp/novel-award/outline/manual

※マターリsage進行でお願いします。
※応募要綱は各自確認されたし!応募マニュアルを読めば大体の疑問は解決します。
※企画の話もこちらで。

前スレ【コバルト】Cobalt作家になりたい【オレンジ】30 [無断転載禁止]©2ch.net
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0618この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/08(月) 19:11:39.37ID:dpdwr3Ls
5つ星のうち5.0一人暮らしのアラサー男女が集った盛岡のアパートを舞台に人生の「さびしさ」と人の「あたたかさ」を丁寧な筆致で描いた秀作。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R24ZR63WS20FBD/
0619この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/08(月) 19:12:57.79ID:YNfeYqLk
集英社が1983年から続けている公募文学賞「ノベル大賞」。
もともとは雑誌「コバルト」の名を冠していたこの文学賞も2017年で48回目。
今回の大賞に選出された新人さんの作品という事で手に取ってみたの
実は既に産業編集センターという出版社が主催している「暮らしの小説大賞」でデビュー済みの方らしい。

物語の舞台は岩手県盛岡市。
盛岡駅から徒歩15分の北上川沿いにある二階建てで大家の住居も含めて4部屋という小さなアパート「花木荘」で
一人暮らしを送るアラサーの男女3人と84歳になる大家のトミが織り成す日々を描いた短編連作形式の作品。
0620この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/08(月) 19:13:56.68ID:xj7XtXPt
読み終わってしみじみと「良い物読ませてもらったなあ」と思わせてくれた一冊。
決して「劇的な出来事」を描いた作品ではない。
東北のアパートで独り暮らしを送るアラサー男女三人の身に起きたちょっとした出来事が話のメインになっている。

盛岡より更に北の町で独り暮らしを送る老いた父親を自分の部屋に迎える事になった買い物依存症のOL・志村こはく。
不仲な両親の下で唯一自分の味方だった祖母が老人ホームの中で自分に関する記憶を失いつつある事を突き付けられた時計屋・浅野翔。
久しぶりに再会した個性的な性格をした幼馴染に振り回されながらも彼女が抱えていた秘密と不安を知ってしまう美容師・上杉昇平。
0621この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/08(月) 19:14:44.58ID:Ij6fc6m7
彼ら三人に共通するのは親との関係に些か問題を抱えているという点。
母親が結婚した男性がひどく歳が離れた「お爺ちゃん」みたいな年齢であ
父親の経営する店が業績不振で母親と諍いを続けた末に不審な死を遂げてしまっている事であったり、
あるいは植木屋という稼業がありながら息子が美容師の道を選んだことに不平タラタラな父親と反目し合っているなど、
それぞれに親の存在が悩みの種になっているの

アパートで気ままな独り暮らしを送れるほどには自立しているけれども、親との関係や現代特有の対人関係の距離問題もあって
どこかに「さびしさ」を抱えている点で彼ら三人は共通している。
物語はそんな「さびしさ」を抱えた存在であ
物語は第一、二章がこはくと翔の物語、第三、四章が昇平と幼馴染の葵の物語という形で大きく二つに分けられている。
大きなテーマとしてはアラサー男女三人が抱え続けてきた親との間の問題を乗り越えて、親に反発する「子」という存在から
共に人生を歩むパートナーを見付けて本当の意味で自立し、自分の人生を歩み始める時期を描いた物語と言っても良いか
0622この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/08(月) 19:14:56.37ID:1YJN46+g
こう書くとひどく真面目くさった作品の様に思われるかもしれないが、これで中々にユーモアが込められているのであ
特に第一章の買い物異存に陥ったOLこはくの部屋の中の描写なんかは余りの惨状に「おお…もう…」と言葉を失う。
買ったは良いが開封すらしていない商品ケースの間を「たっぷり肥ったカブトムシのメス」みたいな生き物がカサカサ動き回り、
父親が来るという事で大家のトミが片付けの助っ人として呼んだ翔がその有様を見て固まる所など苦笑必至のひどいもの。
(しかも、こはく自身は「決して自分の住んでいる所は「汚部屋」ではないと言い切り、「カブトムシのメス」は
未開封のクッキー缶でプチンと潰してティッシュでポイッと片付けて平然としてる所で再び「おお…もう…」となるか

キャラクターが個性的で、なおかつ非常に活き活きと描かれているのも大きな特徴。
特に後半、第三・四章で描かれる昇平と葵の物語においては久しぶりの再会を通じて昇平を振り回す葵の人物造形が奥深い。
幼馴染の「ショーへーちゃん」に美容師への道を決意させた小学校以来の再会を果たしたと思ったら、無農薬主義を振りかざすわ、
猫を押し付けてくるわ、一緒に飲みに行ってグデングデンに酔っぱらってしまうわと傍若無人もいい所なの
その明るさが強調されているからこそ、ひとりぼっちで生きている女性の抱えてきた
「どうしようもなく上手くいかない事だらけの人生と自分の身体さえ信用できない不安」が明かされた時の落差が大きい。
0623この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/08(月) 19:16:27.83ID:FaxDwf/R
葵との関係の中でアパートのアラサー組の中では一番人間的に未熟というか幼さが残っていた昇平が
父母との関係を見直し、自分と葵の人生を始める様子を描いた第四章はまさに「脱皮の季節」の物語として描かれている。
(難物と思っていた父親ではなく、葵の抱えている問題を知った母親の方がラスボスになる展開が実にリアルだ!)

そういう意味で花木荘というアパートはアラサーという年代を迎えるまで本当の意味で大人になり切れていなかった男女が
「さなぎ」という時期を過ごす繭の様な物だったのかもしれないと思わされた。
そんな彼らを口は悪いながらもアパートの前で焼きおにぎりを焼きながら温かく見守り続けてきた
大家のトミのキャラクターがまた素晴らしい。
さんざん悪態を突きながらも本当に必要な時には手を貸すことを惜しまないし、
ここぞというタイミングで一番必要な言葉を口にする姿はまさに「グランドマザー」とでも称するべきか。
0624この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/08(月) 19:17:35.13ID:QKg2Z97h
東北の風が感じられる様な季節の移ろいを丁寧な描写で描き、人生の転機を迎えた男女三人の姿を追いかけた秀作。
まさに伝統ある文学賞の大賞に選ばれるに相応しい「読むべき一冊」。
0625この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/08(月) 19:17:47.56ID:I6C20rFp
5つ星のうち5.0一人暮らしのアラサー男女が集った盛岡のアパートを舞台に人生の「さびしさ」と人の「あたたかさ」を丁寧な筆致で描いた秀作。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R24ZR63WS20FBD/
 
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