どうやらハンターの男達は、樵達が倒されたところはよく見ていなかったらし
い。
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 あの時は、まだ少し距離があったし、マイルとメーヴィスの動きが速過ぎた。そ
のため、彼らには「樵達が倒された」としか分からなかったのであろう。
 そしてそれは、別に驚く程のことではなかった。あくまでも盗賊に扮ふんしただけの
樵達であり、戦いには全くの素人なのであるから、見習い程度ではあっても正規の
訓練を受けている騎士に瞬殺されても仕方ない。あれはあくまでも、まともな戦力
が見習い騎士ひとりだけなのに4人もの盗賊に自分から向かっていくはずがないと
考えての、単なるハッタリ要員だったのであるから。それに、そもそも樵達は本当
に相手と戦ったり傷付けたりすることは考えてもいなかったのである。
 それでも、自分達が駆け付けるまでの僅か数十秒の間睨にらみ合っていればいいだけ
なので、男達は何の問題もないと考えていたのである。まさか、救援が駆け付けて
いるのに、それを待たずに4倍の人数の敵に突っ込むなど、考えられるわけがな
い。
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 とにかく、そういうわけで、男達の認識では「まともな敵は見習い騎士ひとりだ
け」であり、剣を手にしたお嬢様、杖を手にした巨乳メイドと子供など、数にはい
ってはいなかった。そしてCランクハンターである自分達は、見習い女性騎士より
強く、しかも4人である。これで、何の不安があると言うのか。




をサックリ切ればもっと読みやすいんだけどな