>>87
半値さんがオルトに釈明しようとしたのを遮ったのはヴィルなんだな

>「オルトヴィーン様、この髪飾りは……」
>「うむ、そうだ。ローゼマイン、様の専属職人はこのように素晴らしいユルゲンシュミットには存在しない赤のリューツィが作れるのだ。ハンネローレ様によく似合っているであろう?」

> ヴィルフリート様が得意そうに胸を張ると、オルトヴィーンが髪飾りとヴィルフリート様とわたくしを見比べて、力のない笑みを浮かべました。

>「本当に、よくお似合いです」

> わたくしが想像した通りに取り繕った笑顔で、褒めてくださる声には力がありません。

>「あの、オルトヴィーン様。これは……」
>「大変良くお似合いです、ハンネローレ様。ラッフェルの実りを祝います」