うーむ、なんという甘さか。
「二人のために世界はあるの」と歌いたくなるぐらいに主人公とヒロインがイチャコラしている姿を描く事に終始した作品だった。
途中で喧嘩するシーンや互いに誤解するシーンもあるのだ けど、結局は「雨降って地固まる」の範疇に収まる流れで、
終いにゃ「もういいから、お前らさっさと結婚しろや」と言いたくなるぐらいに甘い、ダダ甘だ。

物語の方 は主人公の喜一郎が幼馴染の灯里が言い寄ってくる男子生徒をフり続けた結果受けた「青春の呪い」を解くべく
「青春ミッション」なる灯里が集めた男子生徒たちの悲嘆の感情を超える強い感情を集める試練を
乗り越えようとする姿を追っているのだ けど……手を繋いで廊下を端から端まで歩く、から始まって
夜の学校に忍び込んでプールで二人はしゃいだり、最後はショッピングモールにお出かけって
これ、最初から最後まで主人公とヒロインがイチャイチャこいてる姿を読者に見せ付けているだけじゃないのか、コノヤロウ。