晒します

「不死身の俺は殺人狂の女騎士につけ狙われている!(泣)」

 不死の肉体を持つジーフリトは己の為にしか剣を振るわぬ事を信条として、諸国を渡り歩いていた。気ままな放浪の途中、彼はとある都市に立ち寄り、警吏たる女騎士ギーゼラと出会う。
 ギーゼラの立ち居振る舞いは公明正大にして威風凛々。だが、裏の顔――人を殺したくてたまらない悪癖を持っていた。警吏になったのは「犯罪者を公然とブチ殺す事ができるから」らしい。そして彼女にとって何度殺しても死なないジーフリトは最上の獲物。

「なあ、いいだろう? 貴方を切り刻ませておくれよ。いいじゃないか、手足の一、二本くらい失っても。どうせまた生えてくるのだから」
「やかましい! 再生できるとしても、痛いのは御免だ!」
「な、なぜだい? ……そうか、金か! ならば私と契約を交わそうじゃないか。週に一度殺させてくれるだけで向こう一年は安泰な暮らしを保証しよう」
「なにも要らん。これ以上、俺に付き纏ってくれるな……」

 ジーフリトはギーゼラに目をつけられた不運を嘆く。しかし彼の不幸はそれだけに留まらない。市内を騒がす犯罪に巻き込まれ、不承不承、事件解決に乗り出すのだが――

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