ラオブは、若い頃はアダ離宮の警備とかしていた
5王子(後のトラ王)の生え抜きの側近ではなかったと
見られるが、それなのに、トラ王を護衛する中央騎士団の
団長になれるほど信頼されるようになったのは、政変のときに、
何度も5王子の命を救ったとか、そういうすごい功績があっての
ことだろうね。

深読みすると、ジェルをツェントに付けるという陰謀の、
ユルゲン側の担い手は、ラオブ以外にも何人もいて、
それぞれ、示し合わせて各王子に接近して、各王子同士が
疑心暗鬼になるような工作をしたり、王子同士の殺し合いの
過程で、自分達が各王子に信頼され、側近となれるように
振る舞い、本当の忠臣は排除したりして、
最終的に、5王子が残り、
ラオブが騎士団長に指名されたけど、仮に、
5王子でない王子が生き残ってツェントに就任しても、
政変を生き残る過程で信頼を得ていた陰謀グループの誰かが、
騎士団長になっていたのかもしれない。