いつの間にか元作品消えてたけど例のやつです


割り算て何? と多くの生徒がきょろきょろしている。

「ああ、じゃあ例をあげましょう。単純な方がいいでしょう。今ここに九百個のお菓子があるとします。ここにいる三百人で分けると一人頭は何個になりますか?」

「はい、先生!」

「どうぞ」

「その問題は指を使っても数え切れません。大勢の人が集まって時間をかけないと答えがだせません」

「ここで割り算を使います。九百÷三百=三、すなわち一人頭では三個ということになります」

「なに〜! なんで〜 なんでそんなに早く計算できるの?」

「て、天才か! 人間じゃないよ、それ…… 頭の中、どうなってるのかしら」