>>71
[思い出以上、恋未満]感想
(好感度)
→いい話系ですね。仮にあまり面白くなくても、不快感がなく、短くもあるため読後感に問題が生じにくいと思います。
(いい話系では、不快感がないというのは、割と大事で、かつ難しかったりする。例えば、「わざとらしらさがない」というのは高等テク。)

(難点)
→しかし、いい話系であることは困難も生じます。いい話であることに頼り過ぎている感じもあるのです。
→主人公の主題的な心情は、軽い一目惚れという以外、特にありません。ここでグッと来る、というものが皆無です。
→かといって、全体を通しての、後に残る印象もありません(まあ、当たり前で、超高等テクですから)。
→不快感はないけれど、快感も感じないということで、どうでもいい、何もないということにもなります。

→各エピソードが、特につながりがありません。場面転換や点描的な効果の狙いだとしても、やりすぎです。
→構成を間違えたような印象しか残りません。あるいは、思いついたものをとりあえず並べてみたような印象。

(心配)
→この手の話ばかり書く方を何人か見てきましたが、いずれも行き詰って、打開できなくなっていらっしゃいます。
→いい話は辛らつには貶しにくいため、悪い点、面白みのなさが見えなくなりがちなのが大きな要因だと思われます。
(ご参考)対極的な不快系の話ばかり書く方も、実は同様だったりします。とりあえずは人目を引けるため、マンネリに気が付きにくいんですね。