>>996
そうですね、あくまで私にはですが、面白さが伝わりませんでした。
叩くつもりはないので、参考にならないと思ったら忘れてくださいね。

まず、主人公に関して、イメージがわかない。
権力者に期待される科学者だとは説明されたので、情報として記憶しました。
その他、コーヒーを好んで飲むらしいこと、暴力には不慣れであることが伝わりました。
けれど、それ以外の何も印象に残っていません。
彼が日々何を感じ何を考え何を思って生きているのか、さっぱりわからないので、
共感の手がかりをつかめませんでした。

次に、ヒロインに関して、最初は存在感が皆無で、客寄せパンダが置かれたなという印象。
すぐにそうではなさそうだというのはわかったのですが、
主人公のあずかり知らぬシーンが挿入されたため、主人公に対する関心は減退。
しかしそのシーンも掘り下げがなされないまま終了したため、ヒロインへの関心も消滅。
このパターンが二度ほどあったと記憶しています。

最後に超能力の登場ですが、強い関心が持てないまま流し読みしてしまったので、
それが何を意味するのかよくわからない。
ただちにその力を使って脅威を退けようというわけでもなく、
主人公に、あなたの知らないこんな世界があるんだよ、と懇切丁寧に説明しているように見える。

面白いかと言われると、つまらない。
それまで主人公が慣れ親しんできた科学についても、
少なくとも私の記憶には描写された事実が残っていないので、
科学も超能力も登場させる意味がないように思った。

全体的に、作者の感じている面白さを、読者に伝える力が不足していると思います。
叩くわけでなく、伝える力をつければ面白くなるかもしれない、という感想です。