>>387
2章まで。

あらすじの読点は修正前でも良いと思うけどそのあたりは人の感性次第なので置いておくとして
やっぱりあらすじで話がよく見えない。
獲物とか貪り尽くすとかの表現でもう少しアクティブな、腕力を使った解決法を予想していたので
本編での解決法が詐術なのでちょっと肩透かしを食らった感があった。

本編の全体の文章はまあ良いと思う。
ただ、微妙に悩むところがちらほらと。
特に気になった点をいくつか。

1-2、「仕事を思い出させればこうなるだろうとは思ったが」。
相手の記憶を読んでいない以上は名刺からしか情報が得られないけど
主人公は名刺を見る前に相手の仕事である不動産の話を持ち出している。
因果関係が崩れているのでは。
単に仕事の時間に気を向けさせるために「そろそろ昼も近いし」とか言うんなら良いと思うけど。

同話、唐突な回想。あっさり話が進んで主人公が新居に入居したのかと思った。
作者の頭の中では回想シーンらしきエフェクトのかかった映像が流れているんだろうけど
主人公視点だと思い込んで読んでいると「父」「学校」といったキーワードは拾いづらい。
そういう誤解を狙っているんだとは思うけど、それによる驚きがプラスに働いているとは思えない。
もし狙いじゃないのなら、他人の記憶パートを明確に分かるようにする仕掛けが欲しい。
同じ問題点は以降の記憶パートでも同じ事が言える。

2章。
こっちはオチがよく分からない。
キャラの人間関係のどこが問題で結局どうなったかは分かる。
けど、主人公はこの話のどこで稼げると思ったんだろう。
その場にいなかった赤の他人が割り込んで口止め料を要求している状況があまりに不自然で
主人公の立ち位置が取って付けたものになっている。
この状況では主人公はダークヒーローどころかただのチンピラにしか見えない。

全体に演出が足りないというべきか、主人公に魅力が無い。
恐らくキャラ立ちしていないせいだと思う。
言い回しであったり、能力使用時の特徴的な何かであったり、
何かしら主人公の性格その他の存在感を目立たせる表現が欲しい。
黙ったまま相手を見つめているだけでは
特にプロローグのシーンなんて、相手が大人しくしているとはとても思えない……。