「意味不明」「意味わからん」もだな。

本当に「意味」が「わからない」場合だけでなく、「意味」をきちんと
「わかった」上で、「反論するぞ」とか「納得できない」という意思表示を
する時に使われてることが最近多い。

「わからない」ってことは、相手の主張内容を正確に把握できておりません、
私には理解力がありません(あるいは相手の出した情報が少なすぎです)と
白状してるってこと。なら賛成も反対もできないはず。
「意味わからん」やつは、その場の議論をする資格がない。黙ってろ、と思う。

「賛成側の主張の意味は、AでB、つまりCだな」
「反対側の主張の意味は、DでE、つまりFだな」
「双方の主張の意味がよくわかった。では、俺はこっちの陣営につこう」

こうなって初めて、議論に参加する資格がある。
「意味わからん」という奴は、ちゃんと「意味わかって」から、
議論のテーブルについてほしい。わかってない奴にかき回されるのは、
賛成側・反対側の双方にとって邪魔でしかない。

……が実際はそうでなく、上で挙げたように、「意味わかってる」のに、
流行語だからということで「意味わからん」を言ってる奴が多いんだよなあ。
鬱陶しい。

正しい例
「ウチの会社は、経営が順調で利益は充分に上がってた。なのに今月突然、
給料がカットされた。このカットに、どんな意味があるのか? その意味がわからない」

間違った例(最近よくある誤用)
「ウチの会社は、経営ガタガタで大赤字で、いつ倒産してもおかしくなかった。
と思ってたら、今月とうとう給料がカットされた。意味わからん!」

……カットの意味、自分で説明してるじゃねーかよと。
「意味わかってる」だろーがと。