三十話
>「以前、レッサーデーモン討伐の報酬として装備を提供すると言っただろう? 
>アーセナル特注のクレイモアと氷の杖、それから風の指環だ。
>三人の属性を高める効果を持つマジックアイテムだ。
>新装備を使ってこれからもヴェルナー防衛に協力してくれると助かるよ」

>「三人はこれからどうするんだ?」
>「そうですね。契約が終わる十月十一日まではアーセナルで活動を続けます。
>それからは活動拠点を王都アドリオンに移して、冒険者ギルドを設立しようと思います」
>「本当か? 三人が一度にアーセナルを脱退したら、我がギルドの戦力も一気に低下するのだが……」

貴重なマジックアイテムをもらったとたん育ててくれたギルドを脱退することを決める主人公だからね
人にやられるとキレるようなことでも、自分ならしても問題ないと思っているんだろう


五十三話
>既にギルドに所属した経験があり、所属していたギルドの仕事を投げ出してラサラスに加入希望を出す者は、
>全て基準に満たないとして加入を断る事にした。

> そういった冒険者は、より知名度が高いギルドマスターがギルドを設立した時、
>ラサラスを脱退して移籍する可能性が高いからだ。
>基本的に加入者のレベルは制限しない。低レベルの冒険者でも大歓迎だ。

> 理想はギルド加入経験がない、もしくは現時点ではギルドに所属していないフリーの冒険者だ。
>自分を育ててくれたギルドを捨て、ラサラスに加入しようとする冒険者は全て加入を拒否している。


五十四話
>「はい。お二人の基準に満たない者は加入を拒否して下さって結構です。
>明らかにレベッカさんやフェリックスさん目当てに登録をしようとする人は、基本的に加入を認めないとい方針でお願いします。
>それから、ギルドを脱退したばかりの人も注意して下さい。仲間として長く付き合えそうな人を見極めて下さい」