>>129
◆夏目漱石
「後ろからぼかん、という音がした。我輩はまた白君がどこぞの酒屋の一斗缶を倒したのかとおもうと、どうもちがうらしい。
 ちらと音のしたほうを振り返ると同時に、硝煙が我輩の鼻をくすぐった。」

◆水木しげる

 「ウワーーッ!」

◆工藤直子
 おれはばくだん

 だいなま いとう

 おう せんそうだぜ
 おれはげんきだぜ
 せんそうだぜ
 あまりちかよるな
 ひがしのそらが
 どきどきするほど
 ひかってるぜ

◆中学生
 背後から轟音と共に激しい灼熱の炎が俺の身体を呑み込んだ、
 何かが爆発したのだ
 しかし、頭がそれを理解するよりも速くに、右腕に眠る『漆黒の羽衣』が俺の身体を覆っていた

◆ナボコフ *
 ロリータ、我が命の光、我が腰の爆発。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。
 舌の先が口蓋を三歩下がって、三歩目にそっと後ろを振り向く。ロ。リー。タ。

◆鳩山由紀夫
「わたくしとしては振り返る必要があるのではないかと思っておりそのように確信もしておりますが、
一方におきましては爆発がなかったのではないかという御意見も頂戴しておりますので、
今後の推移を見守りながら爆発があったかどうかなどの事実関係も含めて国民の皆様の意見なども参考にしまして
関係機関との協議を十分に進めた上でどのように対処していくべきであるかという 方針を決定するために全力で努力すべきであるとわたくしはそう思っております。」

◆カイジ
「ドカン・・・・・・ドカン・・・・・・・・・・」

◆福本伸行
「ドカーン! 背後で起こった未曾有の大爆発……だが振り返ってどうなる……後ろで何が起ころうが前に進むしかねえだろうが……」

◆柳田國男
「遠野郷にてはあやしの音の聞こゆること珍しからず。ある男、茸を採るとて奥山に入りしに、
 背中よりどおんと言うけたたましき音聞こえ胸を轟かしたることあり。
 振り返り見ても何事もなし。男は恐ろしくなりて急ぎ山を下りて遁げ帰りぬ。天狗なめしのごときものならんか。」

◆小林よしのり
「はぁ?日本が爆弾を仕掛けたことは事実で反省せねばならない?
 あれは中国側の自作自演であって日本には微塵たりとも責任はない!
 左翼もここまでくると売国奴でしかなく呆れてものも言えない……
 ゴーマンかましてよかですか! 爆発音は中国の意図的なものであり、
 何ら日本には責任はないのである!」

◆恩田陸
「ねえ、今“後ろ”の方で何か音がしなかったかしら」
「あらそう? 私には何も聞こえなかったけど」
「うそ、そんなこと無いわ、確かに聞こえたわよ」
「……何よ、そんなにムキになって。気になるなら“振り返って”確かめてみればいいじゃない」
「……それは出来ないわ、“振り返って”は駄目なのよ」
「あなた、もしかして」
「そう、私は“未来のあなた”なのよ」

◆海原雄山
「ハッハッハッこんな爆発を有り難がっているようでは東西新聞社の社主さんもたかが知れるという物ですな!」

◆シェイクスピア
「爆発があった。振り返るべきか、振り返らぬべきか、それが問題だ。」