この流れなら聞けるか?

戦国時代に騎馬突撃は無かった、武士は戦場では馬から下りて戦った、
日本の在来種馬はポニーサイズなので戦場まで武士が疲れないように乗って行っただけ
武田騎馬軍団なども実在しない

なる主張をなろう小説でたまに見るんだが、どう思う?

俺としては「どんどん騎馬突撃の頻度が下がっていったが戦国時代に騎馬突撃は実用的に存在した」だと思うんだが。

末期になると兵糧攻めとかが主流になったし鉄砲の普及で騎馬突撃が危険になって
よっぽどの好条件かよっぽどの起死回生狙いかでないと行われなくなってたから少ないとは思うけど、
無かったと断定的に言われるのはちょっと・・・・・・という感じ


ちなみに、こういう主張をする人の想像する騎馬突撃とか騎馬軍団ってのはこんな感じ

「ううむ、終わりの国の全戦力で三川に攻め込んだら全滅しちゃった。まあいい、金はたっぷりある。
兵3万を雇って、よし、商人が都合よくいるな、馬3万を購入。武力の一番高いのに訓練させて、武将に配備、と。
よし、来月になったらまた『3万の騎馬軍団』で攻め込むぞ!」
※こうして3万騎の騎馬突撃がまた行われる

とかいう感じらしい人が多そう。

俺の騎馬突撃は、
良い馬の種付け⇒妊娠出産⇒体格が良くなりそうな子馬を選別育成⇒乗用馬としての訓練一年⇒軍馬としての訓練一年
⇒乗り手との合同訓練や鉄砲への慣らし&集団行動訓練(貴重な軍馬を買い集めるのは、軍需物資なので量の確保が不可能)

とやっていって、軍馬を揃えるだけで最低数年。

乗り手については当然ながら幼いころからの厳しい訓練付で十数年が必要。
(若いのをヘッドハントで短縮可能)

数は、大名の最低ライン1万石で300名の軍役として、侍の最低ライン足軽4につき騎馬武者1として、
戦の時には農民兵が動員されるのが当然なので、軍役定数=武士のみの精鋭ってのはありえないだろうから、
騎馬比率はせいぜい1割未満、槍兵や弓兵を指揮する騎馬武者を差し引くと、

5%騎馬部隊に抽出できればいいほう。
全戦力を戦場一箇所に集中できるほど回り中味方だらけなんてありえんので半分まわせればいいとして、

50万の大国の戦でも7千5百の兵力での「通常の戦」では、375騎の馬周りを使っての騎馬突撃

とかがばくちを打たずにできる現実的な線だと思う。