>>10

まず戦闘描写単体を見ると、積極的に陰惨な描写を
書こうとしていて、読んでいる側としては爽快感に
欠ける印象を受けました。
読者が主人公に共感やあこがれを抱くのは、その
主人公の戦いの動機や敵側が倒されてしかるべき
背景を持つからであって、ただ悪役が一方的に嬲られ
てしまうのは、ちょっとなんだかなあ…という印象を
持ちました。

また、非現実的な戦いの源である魔法の描写に関し
ても、単に《強化》や《障壁》、「動作を多少、速くする
だけのブースト効果」などという味気のない名前でなく、
《強化ーストレングスー》や《ブーステッド・アクション》
という風にもっと中二っぽく外連味にあふれた方が
読者の興味を引くと思います。

そして、作品全体の感想ですが、やりたいことは
十分にわかります。雰囲気を懸命に出そうといる姿勢
も感じます。
ただ、いまはまだ十二分に通じない、という感じです。
あくまでも「いまはまだ」なので、そんなに悲観的に
受け止めないでください。
描写がこの世界観を何とか描き出そうと背伸びをして
いる感じがぬぐえません。
また、作品の設定がダークファンタジーなのかダークSF
なのかもいまひとつ判然としません。
感じとしてはゲームのFFそれも7か8というところで
しょうか?
文章は……まあ他の方が色々と指摘されていますで
しょうが、個人的には全てを説明しようとすると、読む
方はそれだけたくさんカロリーを消費するという現実
ですかね?
要領よく手を抜くのは作者にも読者にもやさしい手段
だと考えてください。