0762この名無しがすごい!
2018/03/28(水) 21:31:23.98ID:PH9ZWZAw流石に三本目は無理かと思ったら書けちゃった。
お題 『麦わら帽子』『四字熟語』『レーズンブレッド』『スマホゲーム』『青』
【夏の暑い日に】1/2
暑い夏の日、エアコンを全開で効かせて涼んでいた。こんな凶悪な暑さの中で青空の下に出る気なんてしないのだ。熱中症で真っ青になって倒れるなんてのはごめんだね。エアコン万歳!
ピンポーン
そんな時に来客を知らせるチャイムが鳴る。
こんな暑い日に出歩いてご苦労な事だ。って、今日は他に誰も居ないじゃんか!? ……居留守で良いかな?
ピンポンピンポンピンポン
居留守を決め込もうとしていたら、連打し始めやがった!? こんな事する心当たりは一人しかいない。だけど、大人しく出ていくというのも負けた気もする……。よし、居留守継続!
カチリ、ガチャ
ドアの鍵が開けられ、ドアが開く音がした。おい、なんで鍵を持っている!?
流石に慌てて部屋を飛び出していく。二階にある自室から階段を駆け下り、玄関へと急いでいく。
「あ、やっぱりいたね。居留守するとか酷いじゃない!」
「……やっぱり恭子かよ。なんでお前、家の鍵を持ってんの?」
「あーおばさんが鍵を渡してくれてねー」
「……従姉弟だからってなにやってんの、母さん」
勝手に鍵を開け我が家の玄関に立っていたのは従姉弟である恭子だ。手には何やら紙袋を持っている。従姉弟とはいっても同い年で家も近所である。ただ俺より恭子の方が一ヶ月ほど誕生日が早いだけだ。
「ねぇ、この格好どうかな?」
「……わざわざそれ見せに来た訳?」
「それだけじゃないけど、それも目的の一つかもねー?」
「あーそうかい、似合ってる、似合ってる」
恭子の格好は麦わら帽子に淡い青色のワンピースといったものだ。普段のボーイッシュな格好とはまるで違っていて正直ドキッとしたけれど、そんな事は本人には悟らせない。適当に答えておくまでだ。