「私達自身が直接レイの近くまで移動して、声を掛けるしかないのではないか?」

エレーナの言葉に、ヴィヘラも同意するように頷く。
 不意にそんなヴィヘラの身体を突き、ビューネが手に持っていた [P-collection (のりはる)] 花蝶扇 を見せる。

「ん!」
「……これを投げつけて、様子を見ろってこと?」
「ん」