●地の文が冗長すぎる
他の感想人が言ってるみたいに文章力はないわけじゃないというか、センテンス1つ1つは下手じゃないんだけど、パラグラフの集まりとして見たときにもの凄くヘタクソ
筆者さんのクセなのか冒頭から同じことを何回も繰り返し繰り返し言いすぎ
息が切れてしんどいのはわかったから早よラッキースケベせえや!って思う
これはシリアス作品を書いてきたから、とかそういう問題じゃない、シリアスでもダメなものはダメ
多分、普通の感覚なら半分の文章量で同じ内容を書けると思う
つまり、内容が薄いということ

クライマックスでも主人公とヒロインがサキュバスに操られてキスするのかしないのか、となって
「エイチ!」
描写
「エイチ!」
描写
「ソニア!」
描写
「ソニア!」
描写
「ソニア!」
描写
「ソニア!」
描写
「ソニア!」
「ソニア!」
描写
「エイチ!」
どっちでもええからお前ら早よ動けやあ!!と後頭部にスリッパで突っ込みたくなる
ここ実際には何秒なの、と
こういう書き方多過ぎる
短いアクションを分解して心理描写を挟みスローモーション的に表現する手法もあるっちゃあるけど、何もかもそれで描いちゃダメ

そうかと思えば情景描写は少なく、中盤の城攻めのシーンもいつの間に城の前にいたのやら、どんな城なのか、周り荒野なのか草原なのか全く不明
書くべきことと書かなくていいことの取捨選択が間違っているということ

たぶん、文章を書くのも読むのも大好きな人なんだよね
そういう人は筆乗ったときに冗長になりがち
次は推敲する時に引き算できる文章はないか意識するだけで変わると思う


全体的にはサキュバスが現れて真相が明らかになる辺りはそれなりに面白かったけどそれ以外は特に斬新さもインパクトもなく
ラッキースケベという軽薄なテーマをメインに据えた割にはギャグ路線に走るでもなく中途半端にマジメ
肝心のクライマックスも結局はどぎついエロゲーをソフトにしたみたいな展開
今回は1次落ちでも仕方ない

ソニアはエロラノベキャラの類型で作者のご都合が見え見えなきらいはあったけど、そう悪くはなかったし
主人公のラッキースケベ体質に一応の理由を持たせたあたりも悪くはないです

次作なんだけど
ラッキースケベ+ファンタジーって机に座って考えるだけで書けちゃうから、そういうのでなく
時間書けてリサーチしたものを題材にするとか、そういうのにチャレンジした方がいいんじゃないかな
文章読むのも書くのも好きな人はそういうの向いてると思う

(2/2)