>>282
小説は、セリフと地の文で成り立ってるんだけど、
地の文を書いてるのは誰ですか?
というのが視点の話なわけね。

仮に神視点で描くなら、
一つの文章の中に、神様の視点とキャラ視点が混在するのはNG

例えば、冒頭なんだけど
>鮮やかなる滑空。
>「……うっ!」
>これまで目にしたこともない一匹の甲虫が透明な二枚翼を広げて、
>少年のすぐそばを横切って闇夜に消えた。

何でも知ってる神様が語り手なら「これまで目にしたこともない」
という表現にはならないんじゃないかな?
ここだけキャラ視点が入ってる感じがするのね。
この文章だけではなく、語り手が誰なのか? というのが曖昧な感じ。


さらにもう一つ視点の話をすると、
神視点で描いてるので「描写」ではなく「説明」になっていて
主人公キャラの「今」の状態がわかりにくい。

たとえばさ、「離れ小島」「不気味な辺境地」って具体的にどんなとこ?
不気味と感じているのは主人公でしょう?
とすると、何か変なものが見えるから、たんなる田舎とは違う「不気味さ」を
感じるんじゃないかな?

ということで、やっぱりキャラ視点を意識して、キャラが見ていること
感じていることを書いていったほうがいいと思う。