>>395

物語的には突き抜けたところがなく、ありきたり。でも、異能バトルと最強(俺TUEE)の王道でもあるんで、問題ないと思います。
用語的には特に分かりにくいものはないし、キャラも特に複雑ではなく分かりやすい部類なんじゃないでしょうか。
キャラのインパクトはありません。やはり特に突き抜けてもおらず、複雑な心情等も持っていない。だけど王道的にアリだと思います。

問題点は、シーンであればテンポだと思います。速めるべきところで非常に遅い。アクションの間に説明入れ過ぎです。
アクションを成り立たせるために必要、アクションが行われている周囲の状況も見せたい。それは分かります(自分もそうしたくなるから)。
だけど、読むわけです。一語一語文章を追っていくわけです。名詞なら名詞が出るごとに物がクローズアップでイメージします。
すると読者に主観時間の経過が生じます。物語での進行とは別に、読むのにかかった時間です。

上手いアクションの描写だと、素早いアクションの前後で描写多め、一文が長いといった特徴があることに気が付くのではないかと思います。
そして素早いアクション自体のの描写は一文が短く(体言止めも辞さない)、できるだけ言葉も省略しています。

しかし御作では、キャラ動作と設定説明が交互に出てくるが如きです。これでは説明部分でキャラは止まってしまいます。
だから、本当は息もつかせぬアクションのはずなのに、止め絵を延々と説明されているような錯覚に陥ります。物凄く損です。

文章は一読して分かるだけの技量をお持ちです。思ったものを分かるように描写する力も、設定を平易に説明する能力もお持ちです。
だから、つい描写したり、説明したりしてしまうんじゃないか、書いていて面白いといったことがあるのかなと思います。
そこをぐっとこらえて、説明は後回し(序章みたいに設定から入るのは損)、描写もキャラの動くの緩急に合わせてはどうかと思います。

各アクションシーンを読み終えてから、上述した主観時間を操作して再現してみると、なかなかいける感じがします。
それを読んでいる最中にリアルタイムのイメージが生じるように書く工夫を施してはどうかと思います。
王道的なバトルものだけに、アクションシーンは生命線になると思います。磨けば光るはずですから、今一度推敲されてはどうかと思います。