昔のオタクと今の「なろう層」の一番の違いは、金とか学歴より、
「好きなもののために能動的に他者と繋がれるか否か」
だと思うよ。
非オタク層からは長いこと「オタク=コミュ障」のレッテル貼られてるけど、
実際には機材もグッズも情報も今より遙かに少なかった80年代とかは、
積極的に他者と繋がってかないと何一つ得られなかった。
島本和彦の『アオイホノオ』とかが分かりやすい例で、金だけ、技術だけ、
熱意だけだと「情報」から取り残されて「何も知らない奴」になる。
金がありコミュ強だったのが岡田トシオ。技術はありコミュ障だが、
それでも好きなアニメのために人と関わり続けてたのが庵野。
で、金だけはあったけどコミュ障で人との関わりをきちんと持てなかったのが
宮崎勤。そして宮崎勤だけが「オタクの典型例」として流布された。

今はそれこそネットさえあれば一番簡単に「情報」は手に入る。
ただしそれはまとめサイトやwikiなんかの表層的な情報。
表層的な流行りやポイント、wikiコピペの情報に振り回される
今時の「なろう層」とナローシュは、そういう意味でも現代的。