【第二章】
 フォークロアより手渡された魔法剣を手に鍛錬を積み、魔法共和国の冒険者として活動するスズキ。
 魔法共和国に現れた元帝国の冒険者である《百貌の魔女》ネファルに目を付けられ、パーティーを組む事になる。
 当初、ネファルはスズキを騙して魔法剣を奪う目論見だったが、初めて出来た冒険者仲間に喜ぶスズキを見て心が揺らぐ。

 ネファルは決心を固めるために依頼で向かった森奥で奇襲を掛け、自らの経歴を笑いながら語り、目的が魔法剣であることを吐露してスズキの怒りを買う様に仕向けようとする。
 しかし「そんな生き方は寂しくないのか?」とむしろ身を案じられたことに困惑し、戸惑いの中にスズキへと襲い掛かるも返り討ちに合う。
 その後、得意の変装魔術で顔を変えて魔法共和国を去ろうとしたところを追いかけて来たスズキに説得され、今度こそ真の仲間となる。
 以降はネファルがスズキにデレデレになる。

 冒険者として一流に育ちつつあるスズキへと最大の試練が襲い掛かる。
 魔法共和国内の、子供の大量行方不明事件。スズキは原因を探り、森奥の洞窟の中で肉塊と化した子供達を見つける。
 街の中で、誘拐事件の黒幕である《人類の敵》の一人、《笛吹き男》ハーメルンと対峙する。
 スズキ、ネファル、チャンの三人で討伐に当たるも、街の屋根から屋根を跳び渡るハーメルンの動きを捉えきれず、一方的な苦戦を強いられる。

 挙句の果てにハーメルンは、新たに街の子供達を魔術で操り盾として扱うと共に、大量の病魔鼠を操って都市内に病魔を振りまく。
 激戦の中、ハーメルンはスズキに特異性を見出し、彼がいずれ自分にとって脅威になると感じ、優先して付け狙う。
 ネファルは執拗にスズキを狙うハーメルンに嫌な予感を抱き、スズキへと化けることでハーメルンの気を引き、彼の身代わりとなって身体を引き裂かれて死亡する。
 絶対絶命の窮地に追い込まれたとき、《腕の邪悪》オルゴノアが再び魔法共和国へと、チャンの娘でもある《魔導人形》ハクアを伴って現れる。
 スズキをハーメルンより庇うと同時に、ハーメルンに重い一撃をお見舞いする。
 
 しばらく交戦を続けたのち、分が悪いと感じたハーメルンは、病魔鼠を出鱈目に放って逃走する。
 スズキはネファルの死体を抱きながら、お前は何が目的だとオルゴノアに問う。
 チャンもまた、オルゴノアに殺されたはずのをハクアを見て、私の娘なのかと問う。
 しかしオルゴノアもハクアもそれには答えず、逃走した手負いのハーメルンを追って魔法共和国を後にする。

 スズキはハーメルンによって初めて出来た仲間であるネファルを失い、
 同時に異邦より来た自身を受け入れてくれた魔法共和国も病魔鼠の二次被害によって衰退を強いられていた。
 スズキはフォークロアの予知に従い、ハーメルンを討伐し、オルゴノアに連れ去られたらしいチャンの娘のハクアを捜すための旅に出る。



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