【《アルダン帝国》の人物】
名前:ナクレア
二つ名:《名無しの剣士》 、《恥知らず男爵の気紛れ》、《奴隷上がり》
魔力:E《一般人級》
筋力:C+《達人級》
 ぼうっとした顔の剣士。
 出自は一切不明。剣奴として闘技場にいたが、管理が雑多で、それまでの経歴がまったくわからない。
 記憶も曖昧で、剣術の腕も無茶苦茶で、型もない。
 言語もあまり知らないのか、十五歳なのに無口な幼児のような話し方をする。
 ナクレアという名も、アルダン帝国でいう名無しの権瓶の様なもの。
 人を斬り殺すのに一切の躊躇がない。
 剣奴の闘技場で、無傷で他の剣奴を惨殺して生き残ったことから下級貴族の目について拾われた。
 ほぼ表情が変わらないため、感受性が薄いと見られている。
 ただ植物と小動物が好きで、小動物からもよく好かれているように見える。
 その出自の言動から他の騎士に舐められがちだが、圧倒的反射神経と勘から繰り出される剣撃は、容易に崩せるものではない。