【《アルダン帝国》の人物】
名前:マーガロンニュ
二つ名:《殺戮紳士》 、《影の住人》
魔力:B-《将軍級》
筋力:(F〜B-)《姿によって変わる》
 現在世界に十人しかいない、S級賞金首《人類の敵》の一人。
 アダマン帝国でマーガロンニュと聞けば、多くの人々が嫌悪を浮かべる。
 常識のある人間は、無味にその名を口にするべきではない。
 プライドが高く、自身を騙った人間は必ず惨殺する。
 高度魔法文明時代の遺失魔法《影の住人》を応用して自在に顔や姿を変えることができるが、最後は必ず紳士服に身を包む、華奢な男へと戻る。
 また、最大五人まで姿を増やすことができる。
 魔力、筋力共に将軍に匹敵する水準だが、《人類の敵》の中では異例の弱さである。
 本人の狡猾と残虐性が分身と変身に合わさり、《人類の敵》に認定されている。
 マーガロンニュの犯行が明らかになっているのは、本人のプライドの高さと、自己主張を残す幼児性によるもの。
 だが、わかっていない罪も山の様にあるだろうとされている。

 マーガロンニュは十年間、マーガロンニュとしての行動と続けている。
 その間に分身と変身を駆使して嫌いな権威者を装って事件を起こして死刑にさせたり、
 嘘の同盟を結んで大混乱に陥れたり、王国同士が対立して数千人が死んだ戦争を引き起こしたりを、平然と繰り返している。
 本人は自称帝国愛国者で、推定年齢は二十七歳。
 普段は別の顔で、全く異なる人生を並行して五続けている。
 冷静な紳士を装っているが、親子の関係に大きなトラウマを抱えているらしく、急に激昂して喚き散らしたりと、隙を見せることがある。
「私は、誰でもいたくないのだよ。君にはわからないだろうね?」