その直前に破楽師匠が茨城に住む願の母親の元に願を連れて挨拶に向かう場面が挿入されているの だけど、
願が「本気で大学を目指すといって許しを得たのに、今度は本気で噺家を目指すって、お前の本気って何?」という母親相手に
何も言えなくなった場面で破楽が願がそれまで見せてきた覚悟について語ってくれるの だけど、
そんな「噺家になる覚悟」なんてのは猫太郎が見せた「最後の瞬間まで噺家であり続ける覚悟」に比べれば
吹っ飛ぶぐらい小さく思える位に猫太郎が見せた覚悟は強烈であり、テーマをギリギリまで掘り下げていた。

ただし……このメインテーマの掘り下げ以外の部分はどうにも微妙な所が多い。