>>245

……^^;

作中の記述をほぼ正確に把握しているのは>>241ですね。

ただ、「第十四話 凶報」に記された軍制と作中の配置に微妙な齟齬がある気がします。

周知のように、ダート侯爵領、すなわちダート平原に接している国王直轄の伯爵領は4つあり、ダート平原内に設けられた開発村は合計20(コミン村失陥)あります。
このうち、第二騎士団の第四,五大隊の10個戦闘中隊のうち9個中隊2,700名が国境線の開発村に張り付いています。
また、第四騎士団の10個中隊1,700名程度が、最前線以外の開発村に駐屯しています。
さらには、第三騎士団の第五大隊(天領南部・南西部警備)が、ダート侯爵領の後詰に当たっています。

王都から派遣された兵力(3個中隊/第二騎士団+2個中隊/第4騎士団)は、王国最強の戦力であるリーグル伯爵本人をダート侯爵領から移動させるにあたり、その戦力の空白を埋めるべく派遣されたものです。

タンクール村攻撃にあたり、配置変更を命ぜられたリーグル伯爵領内に駐屯する第四騎士団の一個中隊は壊滅していなければ帰路に就いているところでしょう。

タンクール村の北に位置するダービン村には、本来であれば第二騎士団の1個戦闘中隊が駐屯していました。
タンクール村侵攻に使用されていなければ、健在のはずですが、現在は増強小隊規模の50名がゴルゾーンドクーリの遠方監視を行っています。

タンクール村への侵攻は、第二騎士団の2個戦闘中隊、ドレスラー伯爵領郷士騎士団、第四騎士団の突撃一個中隊で行われました。
ゴルゾーンドクーリにより相当の被害を受けましたが、現在はデバッケン近郊で再編成中と思われます。
この第二騎士団の2個中隊は、王都の即応大隊から抽出したものか、ダート平原守備部隊から抽出したものか不明です。
前者であれば、デーバスに侵攻企図を察知されやすく、後者であれば国境防衛に支障を来す恐れがあります。

タンクール村侵攻及び対ゴルゾーンドクーリ戦闘で王国軍が被った被害は、第一騎士団が小隊長以下1個小隊相当、第二騎士団が大隊長以下1〜2個中隊相当、第四騎士団が1個中隊相当と思われます。

ロンベルト国王は、対ゴルゾーンドクーリ戦及び対デーバス王国戦の全権を第二騎士団1個即応大隊(2個中隊欠)とともに主人公に与えました。
主人公の麾下には、現在、各伯爵領の郷士騎士団と第二騎士団の12〜15個戦闘中隊、第4騎士団の12個中隊がありますが、10年前後で3分の一は抽出される予定です。