あらすじ
好意的に見れば、挫折を主人公を表すキーワードにしたいという意思は感じます
ですがあらすじ内ではそれが何に繋がっているのかの因果関係が見えないので、浮いて無駄なワードとして貴重な文字数を浪費しています
挫折が異世界転移の条件だったのか、ヒロインと仲間になる条件なのか、そういった意味のある繋がりをあらすじで示さないなら挫折というワードはあらすじには不要だと思います
駄目な主人公を嘲笑うための物語なら構いませんが…まあ違うでしょうし

ヒロインの名前が唐突に出てくるのもあらすじとしては乱暴に過ぎます
異世界転移してきた主人公を助けてくれたのか、呼び出した張本人なのか、転移先で巻き込まれたか巻き込んだのか、主人公に一目惚れしたかされたのか
主人公と行動を共にする事が当然と思えるワードが必要だと思います

主人公が襲われる理由と立ち向かう理由になるワードも足りていません
嫌がらせなのか、殺しにきてるのか、屈服させようとしてるのか
そこを抜きに敵の名前を出しても、降伏するか人里離れて山奥あたりでひっそり生きれば? としか

世界のためにではなく、自分自身のために、と書かれても
直前に世界の意思とやらが襲いかかってくると書いてあって、なぜ世界のためになる事を示唆するワードを盛り込むのか
主人公の生き延びようとする目的や目標を示すワードが足りないと思います
殺しにくるから抵抗するー、だけではあまりに地味で当たり前過ぎですからね

要は作者本人にしか見えない物語の筋の外側だけを載せていて、これらのパーツを繋ぐための肝心の筋が抜けているのです
そこが真に書くべきあらすじだと思います