>>826

「0 「序」」前半は論外のレベルだと思います(なろうではよくある、といったことは度外視しています。以降も同様)。
主人公は作者さんからしたら自分が設定し、この先のドラマも想定していますから、魅力あるキャラでしょう。
だけど読者としては初対面です。いきなり陰鬱な日常生活から自殺では、どこを面白がって読めというのか。
という気分になってしまいます。この「0 「序」」はそういう点で物凄く損ではないかと思います。

よく言われるコツは「冒頭のツカミ」ですよね。物語の出だしには目を引く、興味を掻き立てるイベントを置く。
竜頭蛇尾、羊頭狗肉で上等とまで言う人もいます。作品タイトルで9割は捨てられますし、残った1割も冒頭で9割捨てられるからかも。
この冒頭、要りますか?次章の「1 「初戦」」で何かの役に立ってますか?どうもそうは思えません。
あえて盛り下げておいて上げる手法(落差を大きくする)があることはありますが、あまりに長いんじゃないでしょうか。

「0 「序」」後半からようやく動きが出ていますね。だけどまず設定的に、ちょっと「?」かもです。
例えば、ミミズ様の生物になったらしいですが、なんで目が見えているのだか。なぜ脳の中にいると分かるのか。
そこはお約束と受け取ることにしても、イベントは続かず宿主となった人間の面白くもない来歴が長々と語られる。
これ、必要なんでしょうか?脳の情報を読み取れる、だけでいいんじゃないでしょうか(それすら、当面の必要性は疑問)。

ここまでで読み取れる欠点があります(以降も、飛ばして読んだ最新数話も同じ傾向が見て取れる)。
考えたことを全て書き出してしまう悪癖です。作者的には設定、プロット等は自分で考えたものです。
作るまでの経過も楽しんでいる。だから面白いし、書いておきたい。だけど読者は結果だけ受け取る側です。
結果だけ見せられる側としては全部見せられると苦痛ですらあります。最も面白い部分だけつまみ食いしたいのが読者ですから。

加えて「1 「初戦」」〜「2 「戦果」」はテンポが悪い。特に戦闘がそうです。物凄くゆっくりです。
これは上述の癖も関係があります。全部書いちゃうから大量になる。読む時間が劇中の体感時間になりがちです。
だから遅く感じる。さらに読む時間で漢字つテンポを考慮したとは思えない、平板な書き方にもなっています。

まだあって、おそらくいろいろ思いついた割には整理ができていない印象も受けます。例えばトロールとの戦闘で食いついたところ。
不味いと言いながら(感覚が薄いとまで付け加えてある)、ほぼ直後で空腹は最高のスパイスとか言い出す。
どうなってんだ、と感じます。なにせ主人公に感情移入して読もうとしてるんですから。不味いのか美味いのか、どっちなんだと。
また、食う途中の描写で歯が折れてますね。そこまでして食うと描写しておいて、体感を伴わせていない(痛いとも痛くないとも言ってない等)。

思い付きは並べてあるけど練ってないです。イベントや描写された項目自体は宝の山くらいなものがあります。
だけど使ってない。それがおそらく延々と最新話まで続いています。これでは大量のアイデアメモです。まだ描写がなく、小説になってない。
せっかくこれだけ思いつかれたのですから、取捨選択も含め、もっと大事に扱ってみてはどうでしょうか。