0511この名無しがすごい!
2018/06/01(金) 08:54:51.42ID:SG1Cmhqn使用お題:『ガーターベルト』『メイド』『誰かが雄叫びをあげる』
【思春期地球防衛機デッカイザー】(1/3)
「グッガアアァァッ!!」
改造巨獣の攻撃を受けて、白銀の巨体がよろめく。
パイロットの道明寺 クライはフットペダルを操作し、何とか転倒するのを防いだ。
『何やってんの!? クライ! 動きが鈍いわよ!!』
「わぁってるよ!! そんな事!!」
姉でありオペレーターの道明寺 クウの言葉に、クライが噛みつく。
動きが鈍い、そんな事は白銀の巨人、デッカイザーのパイロットたるクライが一番分かって居る。
だが……
チラッ。
「!! ……グウッ!」
避けるつもりだった攻撃を喰らってしまい、その忌々しさに舌打ちをしたくなった。
恐るべき心理攻撃だった。精神の一瞬の隙を突き、本能に直撃する。
だが、その一瞬の隙はこの戦いの中では致命的な隙であった。デッカイザーの耐久力が無くては、ここまで耐える事は出来なかっただろう。
「負けて、たまるかよおおぉぉぉ!!」
最初はただ、カッコイイから……そんな単純な理由でデッカイザーに乗っていた。だが今は、自分の両肩に人類の未来が掛かっている事を十分に理解していた。