俺京都新聞配達員
配るときその販売所の自転車借りられるんだけどね
専業に指定された自転車使ってたの
その自転車はその販売所の自転車で一番いいやつ
それから新聞積む時間、配達員の爺さんに「その自転車どう?」と毎度聞かれるようになった
何回聞くねんと思いながらもええ乗りやすいですよとか毎回答えてた
全部で10回以上は聞かれたと思う
そしたらある日突然その爺さんが辞めた
辞めたときの言葉が「私のほうが長く務めてるのに一番いい自転車を若いやつに使わせるなんて」だったらしい
あの何回も聞かされた言葉はそういう意味だったのかとその爺さんがやめて初めて気付いたわ