無職の英雄より

 互いに剣を構える。

「いくぞッ!」
「うむ」

 キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!

 むっ、さすがは〈剣技・中級〉スキルだ。

 巻き毛や小太りとは、剣速も重さも比べ物にならない。

 キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!

 赤髪が跳び退って間合いを取った。

「ど、どういうことだ!?」
「……?」
「何で〈剣技・中級〉スキルを持つ私と、《無職》の貴様が互角に斬り合っているのかと訊いているんだ!」


これで書籍化なんてまるでとんスキっビュッ