朔の日――月と太陽の位置が等しくなる日。
世界が虚ろになる、と伝えられるそんな特別な日について、都市部ではこんな噂が流れていた。

選ばれた人間が、朔日に特殊な世界に呼び出され、特別な力を与えられる――と。

とある高校に通う少年、朏みかづき 新汰あらたは、その噂を一切信じていなかった。しかしある日彼が寝ると、不思議な世界に迷い込んでいたのだ。
限りなくリアルに近い世界に混乱しながらも、新汰はその世界から脱出するために足を動かす。

そして新汰は知ることになる。この戦いが『朔ノ戦』と呼ばれ、各々に与えられた『英雄』か『魔王』の役割に由来する力を用いて同じ境遇の他人を殺して生き残るバトルロイヤルと言うことを。
新汰は己に与えられた『どちらにでもなれる』という特異な力を使って、その戦争を生き抜いていく。

訂正案です。これでどうでしょうか?