>>713
たとえば主人公の凡人性、つまりは普遍的でだれもが共感するところを推していくパターンもあるかと。

重い病気もなく、人生に絶望していなくたって、それでも「死んだら楽になるのかな」と誘惑されることは誰しもあると思います。
やはり先進国は自殺者多数、自殺願望ある人だって多いです。
自殺を扱うなら、そういった人たちの琴線に触れていくようなあらすじを狙ってみては?


以下に、

・主人公像の肉付け。
・主人公像を浮き彫りにすることでの読者への共感部分作り
〈共感というのは、ささいな自殺願望や本当は死にたくないとか、恋してる女性に大見得を切って後悔しちゃうとかいう皆が分かるわぁ〜あるあるみたいなところです〉
・物語を順序立てて説明(最初のあらすじにあったように)

というのを意識してあらすじを書きます。

作者さんの完成度の高かった最初のあらすじには敵いませんが、
方向性を決める――今回なら「主人公像」というベクトルに舵を切るとこんな風になりますよーという参考になれば幸いです。



【あらすじ】

 『生きるのに疲れた』――
 そんな漠然とした理由で死にたがっていた無職の青年・ナルは、ある日、駅のホームで飛びこみ自殺に失敗した風俗嬢ナギサに出会う。
 小説家志望のナギサは自殺志願者の気持ちを知りたかっただけで飛び込もうとしたという。
 そんな奇想天外な風俗嬢に恋をしてしまったナルは、つい『死が見たいなら僕が死んで見せてあげる』と約束してしまう。
 それからナルたちはさらに奇妙な自殺志願者5人と出会い自殺旅行で海へとくりだした。
 行き先は自殺の名所ばかり、終着駅はお約束の富士の樹海――。

 最初はナギサのためにも死ぬ予定のナルだったが、“本物”の自殺志願者たちとの終末旅行を過ごしていくうちに……