>>718
Good!
当初よりも色々な重要な部分を“チラ見せ”できてるのがいい。

また当初>>700では主人公像が少しでも見えせてくれたのがあらすじの後半でした。
(生きる目的がない、渚のことが気になる成、と、自殺して見せることの提案、の部分です)

ですが、今回は冒頭に主人公像を持ってきているので、主人公のあと追いながらあらすじを読み込むことができるようになりました。

そしてタイトルの26歳と、物語のクライマックスである樹海という舞台が出てくることで、さらに見えてくるものがありました。
これが最初にいった「チラ見せ」です。
読者の想像力をかきたてる役割を果たしています。

あと、>>717ではわざとライトさを演出したのですが、そこを修正してきたのは予想通りというか、やはり雰囲気を大切されているのが分かります。


■キャラが立つとは「反応」である。

物語を牽引する主人公のキャラが立つ――正確には「キャラが見える」ことは重要です。
ですが、短いあらすじで主人公を読者サマに理解させるのは至難の技です。
しかし、それができればグッと読者と作品の距離は縮まり、読む意欲につながるもの。

そこで、あらすじには主人公の「反応」を入れるのがセオリーです。
そして、その反応が大切なものに対する反応であれば、グッとキャラが立ちます。

今回の作者さんのあらすじでは「渚(ヒロイン)が気になる」という部分がそれです。
もっといえば「本当は生きたい」「死にたくない」といった生への反応もそれにあたります。

自分が>>717で示した「主人公像」に舵を取ったあらすじでは、
その反応を強くするために原型の「気になる」から「恋をした」と分かりやすさに走ったわけです。
大切なものへの反応、ですね。
恋をした、だから「自殺して見せる」という約束までしてしまった。
ここで主人公像を浮き彫りにしたのです。

もし、たった数百文字のあらすじで主人公像を見せたいなら、主人公が大切にしているものを出すと楽です。

また、大切なものを描くのではなく、悩みや葛藤を紹介することでもキャラが立ちます。
個人的にはこの「葛藤」も、「大切なもの」にカテゴライズされるのですが、そこらへんのニュアンスは、まあ理解してもらえないことが多いのでスルーしてください。
大切なもの以外にも葛藤を描くといいよ!くらいでいいです。