>>745
その2(だらだら長文酷評すみません…)

■わくわくしない。

「絶対服従」の言霊使い。
 その設定は生きてますか?
 言霊使いとして何をするのか、またさせたいのか見えてこないのは問題かと。
 異能力者主人公なら、それの能力紹介ひとつでワクワクさせなければいけません。

 そして、そのワクワクの正体の一つとは「その異能で主人公はどうするんだろう?」という期待と予想です。
 ただ異能を持っているというだけで、作者が狙わなくても僕ら読者は予想し期待してしまう生き物なのです。

 コードギアスなら「絶対遵守の力」、デスノートなら「人を殺せるノート」、転スラなら「暴食チート」

 と、主人公が異能を持っているだけで「どうなるの?」「どうするの?」と予想できるものです。
 できのいい小説ならば予想の先にある“わくわく(期待)”までするでしょう。

・作者様の小説なら「絶対服従の言霊」
 と、ここが読者の妄想部分であり、ライバルたちとの差別化であり、作者の腕の見せ所のはず。
 それが、あらすじで何一つ描かれていない。
 肩透かしです。

 例えるなら、
 タイトルで「おっさん追放」とあるのに、
 あらすじでは追放について何一つ触れていないというような残念な小説にぶち当たったようなものです。

 私ならそんな読者サービス精神に欠けたあらすじでは絶対に読みません。
 それができない時点でつまらないのがほぼ確定してるようなものですから……。

■「絶対服従」の言霊使いとは?
 
 せっかくの異能力持ち。
 ならば、あらすじで言霊使いの片鱗をチラ見せする方がいいですよー。

 たとえば、あらすじに絶対服従させたキャラを紹介するとか。
 そのキャラが読者の大好物で、さらに作品を盛り上げてくれるような存在だったら、一石二鳥ですね。

『言霊で従わせたのは○○だった』
 という情報をあらすじに書くとか。

 この〇〇には何でも入ります。
 チートPRなら「伝説のドラゴン」や「魔王」。
 ラブコメ路線なら「お姫様」や「女神様」とか色々やりようがあります。
 もちろん、この○○が読者が喜ぶ要素(ニーズ)だったら、それだけで多くの読者は興味を示してくれるでしょう。

 また、戦い方です。
 知略系なのか脳筋なのか見えてきません。
「絶対服従」という力なら、本来はコードギアス的な頭脳派になると思います。
 ですが、正直、その力とまったく関連性がなさそうで、しかもコンボができるわけじゃない「波動攻撃」というのもあります。
 格上にはコレ、というがそんな凄い力だとは思えない。
 これも紹介が足りていませんね。

 おそらく作者様の中で企画自体が決まっていないのではないですか?
 だから「主人公の技ではなく、ハーレムとか最強とか〜」と弄れてしまうのです。
 読者が読みたいものをタイトルにもってくることも大切ですが、
 それと同時に「何がやりたいのか」が分かるタイトルにするといいのではないでしょうか?

 追放とか最強とか成り上がりとかあったらすっごくどんな作品か分かるし、それが読者の読みたいものならPVに繋がると思います。