>>274
・キャラ、ストーリー、アイディア
世界観が独特で且つ、キャラも個性的なのは良いんだけど、説明もなくいきなり話が動き出して、キャラの言動も特徴的だから
どこまでが彼らにとっての普通で、どこまでが普通じゃないのか分からなくて、なかなか話の内容が頭に入ってこなかった
読んでいけばなんとなく理解出来るように書いたつもりなのだろうけど、それにしても独特すぎる
もう少し価値観を共有出来たら話の中に入っていけるのに、それだけで読む気力を削がれる
特に主人公のポエムなんかはギャグのつもりなんだろうけど、世界観感が分からないから余計に混乱する
ちょっと勿体ない

ストーリーは強引だけど悪くないと思う
かつて国内最強だった主人公の力が失われたのはヒロインのせいで、その出会いも仕組まれたものだったというのは良かった
欲を言えば、それらの伏線となるようなミスリードをもっとわかりやすく入れて欲しかったかな


・設定など
言霊をぶつけ合って戦う、というのは分かったけど、何が凄いのか、どうすれば勝てるのかがイメージ湧かなかった
なんでもありの異能バトル?
ノリと勢いだけでゴリ推してるから試合も白熱しない
例えばだけど、言霊なら、文字や漢字の部首とかを利用して屁理屈合戦するとかだったら、
バトルに深みが出て面白いのになあと思った
主人公のポエムとかもそういう部分で生かせたら良かったのに


・構成について
序盤がもう少し読者に優しい展開だと嬉しい
設定をくどくど説明しないかわりにストーリーを進める姿勢は評価高いんだけど、これだけ独特だとちょっと難しい
本筋に関係ない設定は削って、現代ファンタジーにしてしまった方が良いのでは?

中盤から終盤にかけてのペケちゃんを救うところがこの作品の山場だから、それ以降はちょっと盛り上がりにかけてしまうなあという印象
おそらく、作者自身もそれは感じてるはず
読者も終盤のバトル展開はだいたい予想できるのだから、ここはもっとあっさりでも良かった


・淫夢ネタなど
別に気にする必要はないのでは?
ラノベって昔からネットスラングには寛容なイメージだし


・その他
文章は普通に読めるものだし、キャラの軽妙な掛け合いは良かった
頑張って特訓するヒロインには愛が感じられたし、好感が持てる
たんぽぽと主人公だけだとクセが強すぎてノリについていけないが、ペケちゃんが入ってくるとギャグも引き締まって面白くなるのは良いね

独自の世界観と言霊バトルの部分をもう少し読者の想像しやすいものにしてくれると良い作品になりそう
偉そうな言い方だけど、ポテンシャルはある気がする