>>348
全部読んだ。それなりに面白かった。ラノベになってる。

まー、野球という難しい題材で、異世界ハーレムで知識SUGEEEをやろうとしている努力はいいと思う。
ただキャラが弱いのとご都合展開が多いのが問題か。
野球は最低9人必要だからある程度は仕方ないけれど。

まず主人公がどうして野球好きなのか、試合を見てるだけで終わらず選手に積極的に介入するのか?
この主人公なりの動機が欲しい。
例えば父さんが優秀なピッチャーだったが、フォームの乱れから体を壊してプロとして短命に終わったとか。
もしくは主人公は野球少年だったが、変なフォームでプレイしたせいで体を壊してプロの道を諦めてしまった、
それでも野球が好き、だから優秀な選手に同じ目に合ってほしくない、とか。

もっと主人公を野球バカにしていいと思う。
渚が肩のクールダウンを間違えているシーンで怒られて治療をやめるけど、そこは怒鳴り返してでも優秀なピッチャーの肩を守るべきなんじゃないのか?
それで実は主人公のやり方が正しかったとわかって信頼を勝ち取ったほうが主人公らしくなる。
中途半端な野球好きではないはず、この主人公は。

あとは主人公の目的が弱い。
状況に対して受動的と言うか。もっと早い段階でこのチームを日本一にしてやると思える目的が欲しい。
そうすれば後半、元の世界に帰れるかもしれないとなったときに主人公にどちらを選ぶかで葛藤が出せる。

メンバーそれぞれの野球をする目的も欲しいところ。生きるためだけでは弱い。
それぞれに家庭の事情や過去の出来事を抱えているはず。それでも野球をやってるのはなぜなのか。
全員は無理でも、主要な渚やジョー、あと一人ぐらいは強い目的を入れておかないとキャラが立たない。

展開についてはご都合主義で話を続けているせいで、もったいない部分が多い。
もっと主人公をかっこよくできる。見せ場を作れる。
例えば
監督就任はなんとなく指名されるのではなく、初日にチームの悪いところを指摘して改善点を提示(ここでは各個人の悪い癖を見抜く程度)して、
生意気言ってた女子たちに主人公すげーって言わせれば、読者は読んでてスカッとする。
それで監督として就任、二人加えてさらに知識披露して「主人公すごい!」につなげていく。

ようはもっと積極的に主人公から行動して「さすが主人公ですわ!」と褒められる展開を入れるといい。
でないと、その世界にない知識を持って異世界転移した意味がない。

二人のメンバー追加も今はご都合になってるので、主人公からスカウトを働きかける。せめて意見を通す。
偶然ジョーが来てくれるのではなく、工場視察の時にジョーが野球やってると見抜いて自分からスカウトするとか。
反米感情があるから他チームはスカウトしないだろうし。
あと一人がいない、余ってる人手なんてないという場合も、だったら鑑別所には生きのいいのがいるだろう、ぐらい意見するとか。