>>463
結構好きではあるけど、長編向きの題材ではないと思いました

千里の存在がこの作品の第一の核だと思うのですが、伏線が丁寧すぎて、最初からわかってしまいます。
にもかかわらず一人称視点の主人公が目を逸らしているので、ちよっと共感できませんでした
叙述トリックを狙っているのか、叙述トリックに見せかけた、別のものではないかと読みすすめました
同時に、千里の動機もなんだか納得しづらかったのですが、それは些細なことかな

次に茅野の動機。こちらは暴くことがメインですが、その理由が不透明で、なんだか最終章にいきなり未登場の真犯人が出てきたかのような錯覚があります
この得性は、短編SFでやりつくされているので、長編として扱うならもう一工夫必要と存じます

登場人物について
カヤノとカシワラと、女性ふたりの名前がかぶっているため、なんだかややこしいです
わざとでないのなら混乱の元です