>>463
>構成についてコメント
(´・ω・`) 構成力はあると思います!
でも非常に難しい手法を選択してます!

「冒頭で主人公の殺人を見せる」有名作をいくつ挙げられますかね?
刑事コロンボや古畑は有名作ですが、コロンボや古畑が主人公ですよね?

本作を見てパッと連想で思いついた作品が『ひぐらし』『うみねこ』です
ただこれも正攻法ではなく、同人作品だから奇襲作戦を取れた面があります

主人公犯人や主人公殺人(またその冒頭開示)は
あまり推奨できないというか、いっそ禁じ手にしてもいいくらいです


>ラノベ文芸よりかもしれません
とくにラノベだと、「主人公犯人/殺人」はあまり見ないでしょう
「文芸」寄りって言った心理は、そこら辺にあるかもしれません

主人公犯人/殺人だと「ライト」じゃなくなっちゃうし
主人公に感情移入できなくなるとか、いろいろ不具合が出てきます

そこに叙述トリックだの感覚誤認だの信頼できない語り手だので
「じつは主人公は犯人/殺人者ではありませんでした!」と
やっても、たいてい二度ガッカリすることが多いです


もちろん主人公犯人/殺人が別に絶対ダメってわけでもなくて
たとえばデスゲームものなら、まああるでしょう

しかしそのデスゲームですら、たいてい主催者に
強制されているものなので、そのぶん抵抗感が軽減されるし
『バトロワ』『インシテミル』のように
主人公だけは殺人に加わらないパターンも多い
(もうあんま覚えてないですけど、バンバン殺してはなかったはず)

同様に戦争ものとかでもあるでしょうが
やはり血生臭さを感じさせないよう、いろいろと工夫してます
『アルスラーン戦記』とかでも、王子の手は汚さないようにしてます


そういう「主人公補正」的な制約に不満があったりもするでしょうが
主人公のタブーを回避して補正するのに、それなりの理由はあります

まず「主人公が途中で死ぬ話」が少ないのは分かると思います
それに関連して主人公が(日常で悪事として)殺す話も少ない

読者視点で見ると主人公=自分が殺すか、他人が殺すかは大違いで
冒頭で公開すると、主人公が犯人でないと後で判明しても遅いのです


「冒頭に死体を転がせ」で冒頭に事件を起こすこと自体は
興味を惹く導入ですが、主人公が襲われるとか、拘束されるとか
無実の罪を着せられて、そのえん罪を晴らすとか、ヒロインを助けるとか
他に反感を買うデメリットの少ない手法がいくらでもあります

作者は何を書いても自由だけど
読者は何を読んでも自由なので
諸刃の剣の難しい手法を選ぶなら、それなりの覚悟が必要です
ネタだけで避けられちゃう覚悟があるなら、それはそれでいいです