>>546
(´・ω・`) 「神話や説話のパロディ」的な印象です

神話や説話、民話や童話なども立派な文学ですが
ここでは読み物としての面白さや
読者が増える方向で考えてみます
(そうするかどうか、ともかくとして)

さて文学史を見直してみると
神話や説話に近い位置にある古典に
『西遊記』という有名作品があります


だから『西遊記』的な構造を
現代ラノベ風に改装して適用してみましょう
本作と設定が違いますが、もし私ならどうするかという話です

たとえば、天使や使徒、もしくは神官や僧侶が
エルフやドワーフやサキュバスを連れて
各地を旅する漫遊記ものがひとつ考えられます

旅ものならひとつの場所を短編の尺に収められるし
そこから短編連作でシリーズ化することで
長編化を狙えるのも都合が良いです


ここで『西遊記』とその派生作品に
なぜ人気があるのか少し考えてみます

ひとつには三蔵法師のような僧侶には感情移入しにくいが
その周辺にキャラが立つ登場人物を配することで
バランスが取れて感情移入しやすくなるのだと思います

対して本作は「神の御使い」の語りが
ひとりで自己完結しているので
きわめて感情移入しにくいです

それに本作の主人公が他の登場人物との会話や
そこから生まれる対立や葛藤
ひいてはドラマを欠くことも感情移入しにくいです


>文章の情景を想像できるか
文章は情景を描けていると思いますが
主人公へ感情移入しにくいから
そもそも読者が読み進める動機が低い状態でしょう

逆にキャラが立ってドラマがあれば
文章に多少のアラがあっても読んでくれます

もし本作を普通の小説っぽくするなら
キャラとキャラをぶつけてドラマを描くことを
意識すると良いと思います