>>563
>ゼロ年代風味
(´・ω・`) ゼロ年代に流行した「セカイ系」作品だと思いました!

>技名とかなんとなくかっこいいか
文章は上手いというか、(とくに後半)表現が凝ってます
でもまず後述のように、大事なことが伝わっていません!

表現の格好良さ、作者の格好つけたさを優先してしまって
物語として大事な基礎がおそろかになってしまってます

一言でうと「同人」っぽくて、好きな設定なのは分かるけど
ついて行ける人以外の読者が、とことん置いてきぼりになる印象


>主要キャラが多いが、書き分けできているか
そもそも登場人物への感情移入ができません!

導入部はインパクトがあって良いけど、その後で何がしたいか分からない
冒頭の回想(悪夢)から学園パートに移っちゃうけど、妹の話が強烈なので
その後の普通の学園ものみたいなエピが、ぜんぜん頭に入ってきません

冒頭で使っている回想形式は、説明を省略できるから便利な一方で
読者が置いてきぼりになりやすいので、注意が必要です

妹の回想で、主人公と読者との心理的距離が一気に開くけど
その距離が埋まらないまま、話が次に進んでいく印象です

妹と世界の話はたしかに強烈ですが、中終盤向きのエピソードなので
序章と一章前半を後回しにして、学園での異能バトルを序盤からして
妹の回想と世界が滅ぶどうのこうのは、中終盤からの展開にすると
もっとシンプルで分かりやすい構成になるかもしれません
『エヴァ』でも人類補完計画の真相は、後半に持ってきてるでしょ?

>ロボ
>カットした方がいいか
異能バトルでロボを出すのは推奨できません!

たとえば「ジョジョ」が「ガンダム」みたいな
ロボに乗って戦うところを想定すると、ちょっとありえない
格好は良くても、パロディっぽくて、やはり同人っぽい感じ


>最後まで読めたか
一応最後まで目を通しましたが、後半は目が滑りました
技名とか装飾的な文章がすごくインフレしてて
読みにくいというか、理解しにくいからです

ただ、後半が理解しにくいというのは
『エヴァ』とかセカイ系作品にもその傾向はあったのですが
でも少なくとも、新人賞の選考においてはまずいでしょう
それに『エヴァ』は登場人物に感情移入できるのが大きな違いです

作者さんの好きな要素が入ってるんだろうな、というのは伝わります
でも自分の好きなように書くだけで、新人賞を通るほど甘くもないので
設定の分かりやすさとか、登場人物への共感しやすさとか
「守破離」の「守」の段階も、もうちょい必要だと思います

まとめると、同人なら好き勝手に書いてもいいけれど
商業での文章は読者視点が必ず必要になります