>>563
数十Pほど読んだところでこの先に希望も持てないと判断して読むのを止めました
世界崩壊系の作品としてその風呂敷の広げ方には多少の興味が持てたんですが、それ以外の内容は寂しい
一番の問題と思えたのはキャラクターです
いくら読み進めても感情移入できるキャラが一人もいませんでした
そうなると彼らの織りなす物語の行末にも興味が持てなくなってくるので
原因は一つでは無いと思いますが、あえて言うなら人外の人間性描写が上手くいってないのではないかと
特別な力を手にした彼らの行動原理や生き様を回想やイベントなどで理解していくような部分で、特に共感も驚きも感じない
例えば世界を修正することは「世界」を壊すことと同義だという理屈はいちおうわからなくはないんですが
その概念の上での世界、つまり修正されてない世界を守るために兄に自分を殺させるというのはどうしてなんでしょう
妹にそこまでさせるなら、それだけの価値をその「世界」という言葉に持たせなければならないと思うんですが、それを感じることができませんでした
世界修正によって失われてしまう価値が一般論としてしか表記されてないので、「世界」と引き換えに死ななければならなかった妹の決意もその兄の悲劇も感情的にはなにも伝わらないまま終わってしまうのではないでしょうか