楽しむ器材じゃなくて、楽(音楽)の為の器材なんだよなー。

かつて火薬の恐ろしさは爆発の衝撃以上に、その時発せられる破裂音のもたらす聴覚へのダメージと一時的な機能低下、及び大音量による精神的揺さぶりが主体であった。
その効果を最大限に引き出すために中国の馬臥??(マ・ガボン)が生み出したのが音檄戦闘法である。
これは、特殊な演奏によって相手の五感能力を低下させ、戦場を有利に立ち回るというもので、達人にもなればその一喝のみで万の兵を倒したとも言われている。現在の応援団のエールなどもこの流れを組んでいる。
現代に伝わるメガホンも、立案した馬臥??の名が訛って伝わったことに由来する。
余談ではあるが、そもそもは楽は旋律や楽器、演奏行為を指して使われていたが(楽の音とは楽器の音のこと)
言葉遊び的に「音を楽しむから音楽だ」と言い出した誰かのせいで今では意味合いが失われつつある。
(民明書房刊 『音檄斬・雷電激震』より)