要するに異世界って名前は付いてるけど、作者も読者も本当に欲しているのは
「俺にとって都合良く改変された現代日本」なんだな。

「学校行くのメンドクセー、会社行くのメンドクセー、中世ヨーロッパでのんびり暮らしたい」
って言う基本欲求がまずあって、でも、じゃあ疫病の蔓延するようなリアル中世に本当に行きたかっていうと、それも嫌です、と。
ネットもやりたいしコンビニ行きたいし、牛丼もカレーも食いたい。決済のためのクレジットカードみたいなものも欲しい。

「現代日本の便利で楽しい部分は残して、学校だの会社だのメンドクセー部分だけを排除したような異世界に住みたい」
っていう御都合主義な読者さまのために徹底的にチューニングされてるのが異世界なんだろうな。

「昔からファンタジーは現実逃避のツール」とはいえ、ものには程度ってもんがあるだろっ!
・・っていうイラつきを常に覚える。