>>461
原作から引用。
>絶対零度の宇宙空間でドライアイスが気化する懸念はない。動力部や居住部からの熱を遮断することさえできれば、
>かなりの長期間にわたって飛行が可能である。そしてその間に、星間物質や無人惑星に恒星間宇宙船の材料を求めればよいのだ。
>何も飛び立った船でそのまま飛び続ける必要はない。
>白く輝くドライアイスの宇宙船はイオン・ファゼカス号と命名された。氷の小舟の製作者である少年の名である。
>四〇万人の男女がこの船に乗りこみ、アルタイル星系を脱出した。後世、歴史家によって「長征一万光年」と称されることになる長い旅路の、それが第1歩であった。
>銀河帝国軍の執拗な追撃と捜索をかわして、彼らは無名の一惑星の地下に姿を隠し、そこで八○隻の恒星間宇宙船を建造すると、銀河系の深奥部に歩を踏み入れた。
>そこは巨星、矮星、変光星などの危険が満ちた巨大な空間だった。造物主の悪意が脱出者たちの頭上に次々と降りかかった。

というわけで、イゼルローン回廊(危険が満ちた巨大な空間)に入ったのは追跡を振り切った後、無名の惑星で恒星間宇宙船を建造してからだね。

ただこの記述、
「恒星間航行できない宇宙船(イオン・ファゼカス号)で帝国軍の追跡を振り切った」
「イオン・ファゼカス号で到達できる範囲に都合の良い惑星があった」
とも読める。

なんか不自然を感じる建国神話ではあるな。