>>100
ワイが書き直すとこうなる!

 雑音が耳に入る。気取られぬよう顔を僅かに動かす。
 お調子者を視界の隅に捉え、左腰に差していた刀の鯉口を切った。
「よっ! ニクいね、色――」
 振り向き様に抜刀。ごとりと鈍い音がする。地に転がる頭を見やり、
「惚けたか」
 一言で切り捨て、懐に手を入れる。取り出した和紙に刀身を挟み、血糊を拭った。
 その場でそれを中空に放つ。散華の白い花に彼岸花の朱が混じる。一抹の祈りを目に宿し、闇へと歩み出す。